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空に浮かぶ課題

自己分析をしましょう

自己分析の方法

まず、就職活動を始める前に最初にすることは、
ズバリ「自己分析」です。

自己分析に関する書籍はたくさん出版されていて、
書き込みもできるようになっている本も多数ありますので、
そのようなワークブック形式のもので自分で使いやすそうなものを買うと
非常にてっとり早く自己分析を行うことができます。

具体的に、ここだけは押さえておいてほしいと思うのは、

・過去に自分がした経験で非常に心に残っている経験は何か
・自分の強みについて・自分の弱みについて
この3つについては、必ずおさえておいてほしいと思います。

特に、過去を振り返るのは非常に大切なことです。
過去、私が学校でキャリアカウンセラーとして勤務していた際に、
「フライトアテンダントになりたいんです。」
「警察官になりたいんです。」
「○○という企業・病院に勤めたいんです。」
こんな具体的な目標を持って職業相談を受けにくる方がいました。

彼ら、彼女たちが知りたかったのは、その職業、病院、企業に勤めるためのノウハウであり、
なぜそれがしたいかについてはあまり深く考えていなかったようです。

過去の事例を紹介

「フライトアテンダントになりたい」といっていた女性は
フライトアテンダントになるための専門学校に通ってまで頑張っていましたが、
就職氷河期で大手航空業界の採用数が激減した年に
就職年度をむかえることとなってしまい、あえなく撃沈。

非常に容姿端麗で頭脳明晰だったのにも関わらず「フライトアテンダントになれなかった」
というだけで本当に落ち込んでいました。

そのときに、私のところに相談にきた彼女に「どうしてそんなにフライトアテンダントに
なりたかったの?」と聞くと、「人の役にたつ仕事がしたいから」との答えでした。

「でも、世の中には人の役に立つ仕事はフライトアテンダントにだけではないわよね」と
問いただすと、「人からあこがれられる仕事がしたかったんです」と彼女は答えました。

そうです。彼女は人からあこがれられる仕事で、かつ人の役に立つ仕事がしたかったのです。

そこで「どうして、そんな風に思うようになったの?」と聞くと、
「昔、近所に住んでいたお姉さんがいつもパリッとしたスーツを着こなして
笑顔が素敵であんな風に働けたら素敵だなと思ったんです。」とのこと。

そこで、「では、そのお姉さんをもう一度思い出してイメージしてみましょう。
フライトアテンダント以外でそんな仕事は他にないかな?」と宿題を出して相談を終わりました。

そして、数日後、彼女は某大手外資の秘書の席をゲットして現れたのです。

秘書の仕事は今まで勉強してきた語学力もいかせるし、
確かにフライトアテンダントに憧れはあったけど、
それ以外にも自分のイメージにあう仕事があったんだと思って安心した、とのこと。

こだわりは必要だけど、思い切って他の道を探してみて自分自身としては
納得しているとのことで私もうれしく思いました。

ただ何となくの理由で仕事を決めてしまうのは時として自分を不幸にしてしまいます。
このように、職業選択の幅を広げるためにも、ぜひとも自己分析を行って
ほしいと思います。